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ほんとうのことをおしえてよ

 愚かなことをやっていると思うが、おそらく頭が悪いのではない。自分の国を売ろうというほど、利にさとい人たちでもない。

 なんとなく「人質に取られている子弟でもいるのかな」位に考えていた。

 今は思う。この人たちは親の背負った借金を今も返し続けているのだ。それも利息だけ。借金の額はべらぼうに高い。当時子供でしかなかった彼ら自身には想像もつかないほどの金額だ。

 彼らの親は「酷い時代だった」と自らを被害者の立場に置くか、あるいは若気の至りという形で整理してしまった。自らの借金を返すことなくのうのうと生きている。彼らから見れば。
 そんな親の世代を、彼らは、親の代わりに自分が借金を返済することで否定しようとした。彼ら自身の目から見てもカタギの人間には見えない借金取りに平伏してみせるのも、借金のカタにと差し出すのが先祖から受け継いだ土地であるのも親の世代への当てつけだ。親が借金して守ろうとした誇りと土地を自ら捨てることで、自分の正しさを訴え続け、親の罪を責め立てるのだ。
 一方、こどもに向かっては、彼らは「えいえんはあるよ」と吹き込む。この借金をお前たちも返し続けていかなければならないよ。そして私たちの正しさを引き継いでおくれ。

 こどもから見ればたまったものではない。返済計画どころか、残額さえ確定していない借金を、自らのみならず、さらにその子供や孫にまで負わせようというのだ。しかも周りを見てみれば、そんな無謀な返済を行っている国は皆無ではないか。
 かくして、そのこどもにあたる我々の世代は彼らの正義を憎むことになった。あらゆる正義を否定し「悪人よりも偽善者が嫌い」とうそぶくような虚無に陥り、正しいことも悪いこともできなくなり、自宅に引きこもるしかなくなった。それは、あるいは自ら断種することで(もしかしたら生まれることになったかもしれない)子孫を、永遠に続く悪夢から守ることにつながるのかもしれない。

 永遠の処女。こころはいつも14歳。
 私たちの世代は、自分たちの子供にはどんなことを吹き込むのだろうか。

[ 2010/09/24 20:20 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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